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おみやげ選びは、中国ビジネスの最重要課題の一つと言ってよいぐらい話題に上りますが、なにがよいのかは、永遠の課題かもしれません。そして、置時計や中国製を避けるなどいつくかのタブーを除いては、結局、予算と気持ちの掛け合わせだと思います。
いまや、日本製のものを探すのは至難の業とも言えるおみやげ事情において、予算2,000円〜4,000円ぐらいでしたら、男性なら煙草、女性なら化粧品ですと、免税店で購入できますし、無難だと思います。煙草は大量には持ち込めませんので、これといったおみやげが思い浮かない場合は、「奥さん/彼女/お母さんにどうぞ」と言って、男性に化粧品を渡してもいいと思います。
ドラッグストアであっても、中国製の化粧品はありませんので、年齢の若い人や気楽につき合える相手には、ドラッグストアの化粧品もいいですし、機内でめくった日本のファッション雑誌をそのまま渡しても喜ばれます。いまは、空港にもドラッグストアが出店していますので、搭乗前に購入することも可能です。また、化粧品で相手の好みがわからない場合は、基礎粧品にするとよいかと思います。基礎化粧品ですと、年配の女性にも対応できます。
若い女性の場合、日本人の好みや流行をそのまま持っていって間違いないと思います。「日本で流行っているのよ」と言って手渡すのもグーです。中国人ははっきりしていますので、「あなたの趣味はみんな好き!」と言われることもあります。その場合は簡単です。自分のほしいものを選べばいいだけですから。
男性へのおみやげはどうでしょうか。中国では、客に煙草を勧める習慣がありますので、煙草はいくらあっても困らないかと思います。また、中国人は強い煙草を好むと言われています。ビジネスの相手には、企業のノベルティのボールペンなども喜ばれるそうです。化粧品と並んで、文房具も日本製が圧倒的に多いですし、日本の文房具は優秀ですので、これも失敗が少ないかもしれません。予算が少し多めならば、ネクタイもよいそうです。男性のほうが女性より選択が難しいですが、例えば若い男性には、携帯ストラップはどうでしょう。携帯大国中国ですから、低予算でセンスとアイデアが生かされるおみやげになると思います。
ハンカチのような日用品は、たとえブランド品でも避けるべきという説が有力ですが、中国滞在の長い女性によりますと、日本製女性用大判ハンカチは、センスもありますし、スカーフ代わりにもなりますし、日本製であることが多いので、中国人女性に喜ばれるということです。また、中国人は日本の洋菓子を好まないとも言われていますが、実際は、日本のきれいな包装のお菓子は、家族向けなどにとても喜ばれます。キャンディー、チョコレート、クッキーいずれも、都市で売られている中国製や外国製より、日本のものはおいしいと思います。子どもには、文房具やファンシー雑貨も喜ばれます。
また、タブーではありませんが、中国人は日本茶を好まないので緑茶は避けたほうがよい、と現地中国人からおそわりました。
予算に余裕のある場合は、特に男性に対しては、日本のデジカメなどは圧倒的に喜ばれます。けれども、それが中国でそのまま使えるかという問題もありますし、3万、4万以上のおみやげを選ぶことは、一般的なビジネスにおいてはあまりないように思います。また、お世話になる人・お世話になった人に対して、なにを贈ったらよいかわからない場合は、フランクなつき合いならば、現金を渡すこともあります。旧正月にぶつかったときなどは、子どもやお年寄りにお年玉を渡すのもよいかと思います。その際、子どもでも100元単位となります。
逆に、中国側から渡されるおみやげで、圧倒的に多いのは中国茶、次いでお酒でしょう。けれども、お酒などは重すぎて、実際のところ迷惑というときもあります。言葉の書かれた置物なども、自分の趣味に合わなければちょっと困ってしまいます。フランクなつき合いの場合は、スカーフやニットの帽子、スーパーで売っているようなちょっといいお菓子をもらうこともありますし、ジャージャー麺の手作りタレの瓶詰めを持たされることもあります。
おみやげは、相手との交流を深める一つのきっかけとはなりますが、決定打ではありません。ビジネスにおいては、自分を有利にするために、初対面の相手に対して、無理して必要以上に高価なものを贈る必要はないように思います。それによって相手が自分をどれだけ尊重しているかを見るとも言われてきましたが、必要以上に高価なものを贈るのは、かえって、相手に取り入っているとか、自信のなさの表れと取られるような気もします。そんなことは長続きませんし、相手が本当に必要としているのは、こちらの能力のはずです。能力をおみやげで評価されるのも考えものです。おみやげは、なくてもよいけれど、あればなおいい、というぐらいの感覚でいいかと思います。
本当に仲がよい人や、頻繁に会う相手に対しては、時間と予算の都合でカットしてもかまいませんし、あちらもよけいなことに出費するなと言うぐらいです。予算に限りのある場合は、遠い関係から優先的に考えるとよいかもしれません。
おみやげ選びは中国ビジネスの難題の一つでもありますが、なにが絶対というものはありません。おみやげは心を伝える一つの手段にしかすぎません。ですから、あまり堅苦しく考えず、相手の性別や年齢、地位、あるいは趣味を踏まえて、相手の喜ぶ顔を想像しながら、自分の気持ちとセンスで選ぶことを楽しむぐらいの感覚でいいのだと思います。それを繰り返すうちに、きっと、難題も解決されてくることでしょう。
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