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北京レポート
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第8回/ワタシ流“話せる中国語”
オンナ行政書士・まりつの中国ビシネス(?)ずっこけ奮戦記(1999年1月10日〜15日)

(前回で、やっと食べ物の話題から脱出いたしました。)

「ビデオカラオケ(VCD)?」

「北京では、一家に一台というくらい、みんな持ってるよ。値段も手頃だしね。400元(6000円)ぐらいかな。 でも、ウチのはタダだよ。」

「どうして?」

「このTVを買ったときのオマケだもの。」

お兄さんは、嬉しそうにVCDを機械にセットします。それは大きめのラジカセといった感じです。

カラオケ屋さんのと同じような音と画面の世界です。

「すごい! 家でやるカラオケだ。日本って、こういうの 普及してたっけ? どうして中国の方が進んでいるの? TVの大きさでも負けてるし、チャンネル数でも完全に負けてる(北京では36チャンネルぐらい)!」 日本代表としてちょっと悔しい・・・だいぶ悔しいまりつ。

みんなが順々に歌っていきます。

「ほら、まりつも歌ってごらん!」

「う〜ん、でもー、私の知ってる歌(3曲のみ)あるかな。 ねえ、明明白白ある?」

VCDジャケット
《VCDジャケット》

「あるよな、飛飛?」

いくつかVCDをごそごそしてくれた後、私のリクエスト曲が なんとも懐かしいイントロとともに登場しました。

♪明明白白我的心(ミンミンパイパイウォダシン) です。

日本のカラオケボックスでも、よく見かけます。男性ボーカルは成龍(チャンロン=ジャッキー・チェン)、デュエットです。

これは私が初めて覚えた中国語の歌です。私にとって忘れ得ぬ思い出の歌です。

中国へ行って2ヵ月ぐらいは、ほとんど言葉がわかりませんでした。3ヵ月めに入る頃、毎日車の中で流れていたこの歌 が気に入り、いっしょうけんめい覚えたことがきっかけになったのかどうかは定かではありませんが、ともかく ♪明明白白・・・ 以降、一気に中国語が自然に入ってくる ようになったからです。

4ヵ月の頃には、病院で英語で話されるより、中国語のほうが ラクになりました。 ガイジンというと、大きな病院の先生などはわざわざ親切に英語で話してくれますので、「スミマセン。あの・・・中国語で話してください。」とお願いすること=「英語できない」の自己申告ですから、たいへん恥ずかしくもありました。

もともと私の英会話能力というものが、言われていることはだいたいわかるけれども、話そうとしても話せない、頭の中で日→英に変換しようと思えば思うほど出てこない・・・ という悲しいものだけに、それと比較しての中国語ですから、わかると言っても知れてるのですが・・・。

ただ、自分の経験上、まりつは声を大にして文部省に言いたいと思います。

日本の英語教育は間違いです!

(人によっては可能なのでしょうが)学校で10年も英語を勉強していて、なぜ話すことができないのでしょうか?しかも、吸収できる子ども時代にやっているのに、です。

中国語は、大人になってからまっ白な状態で触れたにもかかわらず、たくさん聞き、間違いを恐れずに話しているうちに、なんとなく自然に口から出るようになりました。 話すときに、英語のように頭の中で変換することはあまりありません。

日本人ですから漢字に頼ることもひんぱんにありますが、文法も発音も知らないだけに、たとえば何度も同じ単語を 聞いていますと、それが使われるシチュエーションから 判断して、あ、これは日本語の○○という言葉だ! ということがわかるのです。そうしたら、次は自分でその言葉を使って話してみます。そして通じれば、自分の理解の仕方が正しいと確認できます。

またたとえば、わからない中国語について別の中国語で説明を受けます。それらをつなぎ合わせて目的の中国語に到達していくのは、連想ゲームと同じです。

感性と想像力の世界・・・とでもいうのでしょうか。

赤ちゃんが言葉を覚える過程というのはこういうものなんだ! と実感できたことは、自分自身感動的な体験でした。生きててよかった・・・!? と思いました。

子どものときの10年の英語(机の上でのお勉強)VS 大人になってからの7ヵ月の中国語(実地)

文法はともかく、「聞く話す」に関しては、私の場合、明らかに後者のほうが効果的だったのです。

このことから私は強く思いました。中学では、ひたすら英会話をしたらいいのではないかと。 文法やスペルは、そのあとでもよいのです。

言葉はコミュニケーションの手段ですので、スグにお手軽に使えなければあまり意味がないと思うのです。

ただし、まりつのように努力しない怠け者は、その後長い氷河期を迎えることになります。

・・・さて、歌っているうちに、「あれ? ちょっと、お兄ちゃん! 前書いてくれた歌詞、ウソじゃない! この画面のと全然違うよ!」

「そう? めんごめんご。」

ウソの歌詞を覚えさせられた私。 その後歌った残り2曲についても、ウソ歌詞が発見されたのでした。

・・・ つづく

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