TEA TIME

北京レポート

第11回 / ストレス解消はショッピングで

オンナ行政書士・まりつの中国ビシネス(?)ずっこけ奮戦記(1999年1月)

「どうだった、まりつ(「り」にアクセントがきます)?」

しょげたまりつ

「うーん・・・。私、大使館(領事部)へ行けばもっと何かがわかると思ったの。でも、だめだった。領事部の部長さんはいろいろ話してくれて、アドバイスしてくれたけど。でも、決定的なものではないの。」

暖かかった昨日と違って、乾いた大陸の風に運ばれるマイナスの外気が身を貫きます。つらいほど寒い1月の夕暮れの北京でした。

「そうなの・・・。寒いんでしょ? 僕の言うこときかないで、そんな短いスカートはいてくるからだよ!」

「だーって、初対面の日本人に会うのに、しかも国を代表して来ている人に会うのに、やっぱり失礼があっちゃいけないと思ったんだもの。 迷ったけど、日本ではやっぱりスカートが正式だから。」

私のは日本では特別短いスカートではありません。でも、中国の、少なくとも北では、冬に(ロングでない)スカートをはくのは夜の商売の女性と見られるのです。信じられません。これはまさに、セクハラです! 参考までに・・・。中国語では「ミニスカート」は(日本語の漢字で表せなくてすみません)「ミーニーチン: あなたを迷わせるスカート」と書きます。

「まりつ、元気ないねえ。大丈夫だよ、なんとかなるよ。あー、でも 何もしてあげられなくてごめんね。」 窓の外を見て、ため息をつく私にお兄さんが心配そうに話しかけます。

「ねえ、GG(お兄さん =哥哥: gege のこと・・・私が使う省略文字です)、お買い物行きたい。藍島(ランタオ: 北京にあるデパート)に行こうよ。 連れてって。いいでしょ?」吹きすさぶ風をもろともせず、胸を張って街を歩く女性たちを眺めながら、私は言いました。

なんだかんだ言って買物をする

気晴らしに買い物でもしないと、この落ち込みから抜け出せません。

最近の中国の女性はおしゃれです。上海には負けますが、でも冬の北京の女性のおしゃれは見習うものがあると思います。

藍島(ランタオ)

藍島(ランタオ)

中高生はとても素朴ですが、働く若い女性は颯爽としています。 平均して日本人より背が高く(160センチサイズがSです)、すらっとしていて、髪は黒くてまっすぐ伸ばした人が多く(日本のようにシャギー とか、カラーリングしてるとか、藤原紀香風の凝った髪型はめったにありません)、よく伸びた脚で大股でさっさと歩きます。なんといっても姿勢がいいのです。

細身のジーンズやパンツにブーツ、日本の流行と同じく細身のウールのコートを着て歩く女性が多く、2年前よりもさらに洗練された感じです。 またブティックやブランドが増えたのでしょう。 中国のデパートも若い女性の購買力で保たれています。

北京の都会の女性をひとことで形容すると、「かっこいい」です。「かわいい」ではありません。

スタイルと姿勢のいい彼女たちのパンツ・ルックは、おしゃれな日本女性 をも上回ると思います。

ちょっと信じられないかもしれませんが、冬のファッションは、北京の女性 のほうが、そんなに高級で複雑なおしゃれアイテムを身につけているわけではないのに、東京でしたら銀座あたりを歩く女性よりもおしゃれに映ります。

それに比べると、男性はなんとなく元気がありません。日本と同じかな?

藍島(ランタオ)

百貨店など、お店の前に駐車するときは、はじめに駐車料金をとられ ます。北京はどこも混んでいます。銀行の前ですと、1時間ぐらい待つこともあります。

「わあー、ランタオひさしぶりだなあ!」「まりつは何がほしいの? パパやママにおみやげ?」「違うヨ。ももひきよ。」「ももひき? そっか。反省したの?」

「ううん。ぜんぜんしてない。でもね。日本の同業者の人が、寒いところ ではちゃんとももひきはいていないと、いまに神経痛になるってメールでおしえてくれたから、買おうと思って。日本ではかわいいのなかったし。」

「前ねえ、中日友好医院(チョンリーヨウハオイーユアン: 北京でいちばん 日本語の通じる総合病院で、朝陽区にあります。何かあったらここがお勧めです。外国人病棟の葉先生は日本に留学していたこともあるので日本語が堪能で、北京日本人学校の校医でもあります。看護婦さんや、中国人専用の病棟でも日本語を話せる先生がいます。また、イン ターンの学生だと話せる可能性が高いです。他の病院はほとんど中国語か英語しか通じないと思ったほうがよいです。)で、女医さんがすっごいかわいいのはいてたの。だから、私もそういうのほしいなあって思って。」

ランタオの会計伝票

ランタオの会計伝票

日本でも最近「ババシャツ」なるものが市民権を得たようですが、北京の女性は零下でも見かけ上は厚着をしていませんが、10月にもなれば 防寒下着だけはしっかり着ているはずです。

「それはいい心がけだね。じゃあ、探しに行ってみようか。」

「藍島」は、私の研究によると、北京でもおしゃれな百貨店です。でも、パジャマやシャツ、それからももひきなど防寒下着は男女いっしょ のコーナーにあります。

私好みのかわいい模様のももひきを何度も何度も見たのですが、ありません。 しかたないのであきらめて、でも何か買わないと気がすまないので、今度 は違うものを探します。

「GG、あっち行ってて。」「どうして?」「だめに決まってるでしょう!?」お兄さんを追い出し、ひとりで探します。

男性にはあまり言えませんが、女性のみなさまへ耳より情報。

[中国では、ときどき、日本でも見かけないセンスのいいかわいい下着 が手に入ります]

1月は日本と同じくバーゲンになります。

スーパーでは日本のようにレジで支払いますが、百貨店のようなところでは、たいてい売り場の人に手書きの伝票を渡され、面倒ですがそれを持って料金支払所で支払って、受領印を押された伝票を売り場の人に渡してから商品が手渡されるようになっています。それと自分の分のレシートもあります。

持って来なかったし、バーゲンなのでパジャマも買いました。これまた日本にないタイプのかわいいパジャマをゲットし、少々元気を 取り戻して、ランタオを後にしました。

中国でのショッピングも捨てたものではありません。ワタシは大好きです。

つづく

注: この当時、私は葉先生のことを中国人であると思っていましたが、2008年にそれが間違いであることを知ります。