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北京レポート
北京レポート
第12回/初体験、北京的スパゲティ・ミートソース(?)
オンナ行政書士・まりつの中国ビシネス(?)ずっこけ奮戦記(1999年1月10日〜15日)

懺悔のごあいさつ:

えー、あのぉ・・・たいへんごぶさたしております。
加藤麻里子@怠慢「ペイレポ」発信者です。

またまた4ヵ月も怠けてしまい、本当にみなさまには合わせる顔がございません。
堕落しきっているあいだに2000年を迎え、北京へ行ってからはや1年が過ぎてしまいました。それなのにいまだ2日目を終えるメドも立たず・・・。もはや完全に忘れ去られた加藤まりつかと思われます。

弘前の石田さ〜ん!

加藤は生きているのかとご心配いただきましたが、せめてもの罪滅ぼしに、今回以降いくつかは週刊でアップいたします・・・。なお、前回までの「北レポ」は、最近アップいたしましたHPに(ところどころ間違えたところを訂正して)転載しております。

そちらは写真つきです。「まりつ」はあまり見せられたものではございませんが、「北京」の雰囲気は少し具体的にお伝えできるかと思います。

 
「Beijing Report 12」 ・・・(またまた食べ物の話題ですが) 初体験、北京的スパゲティ・ミートソース(?)
パジャマをゲット
《パジャマをゲット》

シゴトで落ち込んだ気分も、パジャマをゲットすることで少しは和らぎ、大きなクリスマス・ツリー(中国は1月末〜2月初旬の旧正月がメインなので、欧米と同じ感覚で1月中旬ぐらいまでツリーが飾られています)やバーゲンの垂れ幕や世界の国旗のお飾りなどで、やたら華やかで明るい藍島(ランタオ:北京にあるデパート)を後にした私でした。

「GG(gegeの意味・・・私が勝手に使う省略語:お兄さん)、向かいの麦当労(マイタンラオ・・・中国語の「労」は本当はくさかんむりです:マクドナルド)に行きたいな。」

落ち込んでいても食欲だけは失せません。まりつの場合、逆です。落ち込みモードのときはヤケ食いです。

「そうだねえ。マクドナルドもいいけど、うちに食べにおいで。」 「でも、毎日食べに行くのは悪いもの。」 「なに言ってるの。まりつが来るのをみんな待ってるんだよ。 だから毎日おいで。わかった?」

そして2日目の夜も、GG一家の住む胡同(フートン:北京の伝統的長屋式家屋)に向かったのでした。

「コンバンハ。そうだ、飛飛(フェイフェイ:お兄さんの息子)、運転免許の試験どうだった?」

「うまくいったヨ。合格した。」

「やったネ! おめでとう!」 「ありがとう。」

あまり自分を主張することのない、物静かではにかみやな飛飛ですが、車の運転にはちょっと自信があるよ、という余裕の笑顔を見せてくれました。

「まりつ、いいかい。 きょうは“これぞ北京”というごはんを食べさせてあげよう。」

「“これぞ北京”って、水餃子じゃないの?」

「違う。餃子じゃないよ。面条(ミェンティアオ:麺、うどん)、“炸醤面(ザージァンミェン:ジャージャー麺)”だよ。」

「ザージァンミェン? うそー。餃子じゃないなんて。知らなかったよー。北京=水餃子かと思ってた。」

お兄さんは私を驚かすことができて、得意そうに笑います。姐姐(ジエジエ:お姉さん・・・お兄さんの奥さんは私にとってのお姉さん)の作っているそばに行って、さっそく見学です。

醤(味噌)は麻婆豆腐に使われる豆板醤に近いものです。北京でいう麺は、日本のラーメンではなく、どちらかというと細めのうどんです。

醤と挽肉などを多めの油で炒めるというよりは、少なめの油で揚げるという感じです。今朝の焼き餃子もそうでしたが、中国では炒めると揚げるの間の油の使い方があります。それが「炸」です。

そのルー(?)と茹でた麺をからめてできあがりです。

「いっただきまーす!」 はじめての体験にわくわくです。 「おいしーい!」

味は麻婆豆腐的で、まったりとしていて「中国式スパゲティ・ミートソース」という感じです。ワタシ好みです。またまたおいしいもの発見です。

日本の中華屋さんで出てくるジャージャー麺とはだいぶ違います。日本のはラーメンに味噌味の挽肉がのっているものだと思いますが、これが本家本元の“北京炸醤面”なのです!

でも脂っこいので、たくさんは食べられないかなあ。

「どお? うまいでしょ? 僕はこれがいちばん好き!」と炸醤面に一票のGGがばくばく食べます。 「僕も。」と父に洗脳されている飛飛が、続いて一票。大盛りです。 「私はやっぱり水餃子!」まりつ、餃子に一票。 「私も餃子。」お姉さんが餃子に一票。

「君たちは気が合うね。でも、僕は餃子はあんまり好きじゃない。」何かと餃子にけちをつけるお兄さんは、きっともぐりの中国人です。

「まりつ。本当にね、これが北京のいちばん伝統的な、北京でいちばんよく食べられている一般的な家庭料理なんだよ。」 「ふーん、そうなのかあ。本当に知らなかった。」

まりつは、またまた本物の北京にひとつ触れることができたのでした。

食事の後、お姉さんが何枚ものスカーフをベッドの上に広げます。

「きょう、買い物に行ったときに買ってきたんだけど。まりつはこういうの好き?」

「スカーフは大好きでよくします。」

「どれが好き? いいものではないけれど、あなたの気に入ったのを選んで。それからママにもね。いらない分は返すから大丈夫なのよ。」

「ええ、でも、そんなの申し訳ないから・・・。」 「いいから、いいから。」と、お兄さんも選ぶように言います。

「我喜歓藍色的(ウォァ シーホアン ランスーダ:私、紺色のがいいな)。」

「そうだね。君にはこれが合うね。」
でも、縁の始末が少しほどけているのがちょっと気になって、他の色のにしようかな、と迷っていました。

「ああ、ここね。せっかくあげるのだから、ちゃんとしたのがいいわ。 明日行って取り替えてくるからネ。」

スカーフをまりつとその母に、というお姉さんの女性的なやさしい気遣い。精いっぱい私をもてなしてくれる気持ちが、その笑顔にあふれています。

何をやらせても無器用なまりつですが、スカーフを結ぶのだけはちょっと自信があります。

そこで私は、まりつはきっとこのスカーフを愛用します!と言うかわりに、いくつかの結び方をみんなの前で披露してみせました。

りぼん、変形りぼん、ちょうちょ・・・。 どれも30秒ほどでできます。

「ほぉー、すごいねえ。」

子育て上手のふたりがオーバーにほめてくれ、これでめでたくまりつの「スカーフ通」が証明されたのでした。

いつのまにか夜中になっていました。楽しい時間はあっという間です。 「明日もまた来てね。待ってるわ。」まだ炸醤面の匂いの残るこの居心地のいい家を後にし、私はホテルへ戻りました。

つづく

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