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3日目は、朝から国際電話をかけていました。
ところが、一応慣れているはずの日本への電話がどうしてもつながりません。受付の女性にいろいろ見てもらって、電話機が壊れているとわかりました。これでは、いくらがんばっても通じないはずです。
日本ででしたら怒りたくなってしまうところですが、中国では、こんなことはしょっちゅうです。ですから、私もさして気になりません・・・いえ、そういうことに慣れてきたのです。電話機を交換してもらい、まず日本へ電話しました。次は天津の会社です。そして、明日天津で会う約束を取り付け、ほっとしたところで、お風呂に入りました。
お風呂から出たとたん、ノックとともに「掃除をしていいですか?」という女性の声。(そ、それはちょっと困りますぅ!)
「あ、あの、いま取り込み中で・・・。ちょっと待ってて・・・はい、お待たせしました。ニイハオ、私、いまお風呂に入ってたの、ごめんなさい。」
「ニイハオ。あなた中国語じょうずなのね。どこで勉強したの?」彼女はにこにこと私に話しかけながら、器用にベッドメーキングをしてくれます。
「勉強はしていないの。前、北京に半年ほどいたので・・・。」暖房がんがん、お風呂あがりほやほやのうえに服を着なくてはいけなかったので、ゆでダコ状態の見苦しいまりつ。
「半年でそれだけ話せるなんてすごいわ。」(えっ、ほんとにぃ〜?。思わずうれしがるまりつ。が、待てよ。ほめられるということは・・・)言葉をほめられるうちはヘタということだと、どこかで読んだことがあります。日本人に「日本語じょうずね」とは言いませんものね。
やーっぱ、まりつはへたなのね。 中国人=中国語の先生です。
まりつは天性の図々しさで、こういうちょっとした機会もチャンスととらえ、時として用もないのにこちらから話しかけます。間違っても通じなくてもおかまいなしです。笑われてもいいんです。だって(勝手に先生にされた相手には迷惑でしょうが)、私はガイジンという生徒なんですもの。
底抜けの図々しさですが、これがぐうたらまりつが唯一実行している勉強法です。あ〜ぁ、ワタシも早く“ほめられないように”なりたい!
GGが迎えに来てくれました。
昨日、日本領事部の部長さんにお聞きしたように、C銀行本店外事部に連絡することにしました。車で街中へ移動し、C銀行本店近くについてから、GGに携帯で話をしてもらいました。
意外なようですが、中国では、日本より早くから携帯電話が普及していたように思います。街中のあちらこちらで携帯をかける人たちのいる光景は、私の印象の中では北京が初めだったような気がするからです。中国では家にある普通の電話も携帯も、料金が同じらしいのです。けれども、確かかかってきた側にも料金がかかるはずです。
そして、中国の携帯はそのまま、国際通話ができます。中国はそういう衛星を打ち上げているからだそうです。ただし、日本との通話は、日本から中国へかけるよりも、中国から日本へかけるほうが高かったように記憶しています。
現在の携帯は、私のいた1996年よりも、コンパクトになったようです。あの頃は、携帯とはいっても、常にバッテリーをつけて話さなくてはいけなくて、けっこう重たかったのです。これがまた、重いわりには非力で、すぐにバテてしまうのです。ですから私は、いつも予備のバッテリーと充電器を持ち歩いていました。
やはり北京の人は北京の人を信用するのでしょうか。GGが初めての企業等に電話をするとき、自分のことを必ず「北京の・・・」と相手に告げます。そして、相手の人も地元独特の接尾語「儿(er)」音の多い北京語を聞いて安心するのか、話がスムーズに進むようなのです。
こんなところから、中国の人脈社会というのはすでに始まっているのでしょうか。
北京語のもととなっている北京の人の話す言葉は、語尾に「儿(er)」音が多いのが特徴です。特に男の人はそれが顕著だと思います。GGと他の地元の男性同士の会話を聞いていると、ほとんど「らりるれろ」状態です。舌が回りっぱなしです。
でもワタシの夢のひとつは、この儿音を粋にこなして、通の地元北京語を話せるようになることなのです!
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