TEA TIME

北京レポート

第22回 / 「麻里子」現る・・・?

オンナ行政書士・まりつの中国ビシネス(?)ずっこけ奮戦記(1999年1月)

フートンの路地ではみがきの図

フートンの路地ではみがきの図

先日、GGから国際郵便小包が届きました。頼んであった中国法の本です。(あんまりごっついものだったらどうしよー、利用するより前に挫折して、宝の持ち腐れだわ)と心配していたのですが、ペーパーバックなので、天然ぐーたら者のまりつでも読む気が起こりそう。

まずはメデタシメデタシ。 さっそく翌日の朝、GGにお礼の電話をしました。

お礼を言ってから、最近の仕事の報告をちょっとします。「詳しいことはまたあとで手紙に書くからね!」と私。 電話の向こうでは押し殺したような笑い声が漏れます。 まりつもデ・ヘ・ヘ・ッと思わず照れ笑い。

なぜって、「手紙書くね」と言って私が本当に書いたのは、この3年間でたぶん1回しかないからです。それも絵ハガキ1枚・・・!(律義なGGは10通ぐらい送ってくれたのに)

ついついお手軽・お気楽な電話ですませてしまいます。 でも、今年こそは国際電話代を抑え、中国語を勉強をするためにも、バシバシッと手紙を書くよー! と毎度決心だけは勢いのいいまりつです。

一九九九年一月十三号(星期三)(1999年1月13日(水)) 北京滞在4日目 朝9:00起床

まりつ: なーんか憂鬱な気分だよっ。

麻里子: なにが?

まりつ: 夕べのことがどーも腑に落ちないんだな。

麻里子: うまくいったんじゃなかったの?

まりつ: それならもっとすっきりしてるはずだよ。

麻里子: なにか引っかかるものがあるってこと?

まりつ: どーも裏があるような気がしてならない。

麻里子: なぜ? 夕べはずいぶんと調子づいてたみたいだけど?

まりつ: やーっぱ、それがまずかったよっ。

麻里子: 裏があるという根拠でもあるの?

まりつ: 眼鏡の奥の不敵な薄笑いが見えるんだよっ。

麻里子: それだけ?

まりつ: それがいまも見えるってことは裏があるってことだよ。

麻里子: ない頭をふりしぼったから、疲れてるんじゃない?

まりつ: それはなかなか鋭い指摘だよ。

麻里子: もう一度確認してみたら?

まりつ: そーしよーかねぇ。

疑り深い「麻里子」

領事館に確認の電話。天津のLさんに探りの電話。GGに同意を求める電話。

まりつ: 考えれば考えるほど深みから脱け出せないよ!

麻里子: あり地獄状態ね。

まりつ: きのうのあれは、いったいなんだったんだろうね?

麻里子: 天国から地獄へ急直下ってわけね。

まりつ: うーーーっ、やっぱりこれは紛れもない「ぱにっく」だよっ!

麻里子: そういうときは、レポート用紙広げて整理してみるに限るわ。

そうだ、夕べの3時間について、いままでの経過や相手の考え、引っかかる点などを書き出してみようではないか!そうして、哀れかな、ますます憂鬱度が増してきたまりつなのでした。

まりつ: うーーーーっ、だいたいねっ、そもそもねっ!

麻里子: そもそも?

まりつ: 中国人相手にそんなにうまいこと交渉できるわけないんだよっ。

麻里子: いい気になって「忍法」だなんてやってたけど?

まりつ: しょせん太刀打ちできるはずがないんだよ。

麻里子: なぜ? 無敵の「忍法行政書士の術」じゃなかったの?

まりつ: 相手は四千年の歴史だよ、四・千・年!

麻里子: まー、いつからそんなに謙虚になっちゃったの?

まりつ: 騙されたふりしながら私を安心させるという手だったんだよ。

麻里子: まんまと罠にはめられたってこと?

まりつ: だとしたら、裏の裏まで読めなかった自分の失敗だよっ!

麻里子: 中国人はそうそうカンタンには本音を出さないものねえ。

まりつ: あの「目」には、もっと用心深くいくべきだったよ。

麻里子: もしかして、まりつ惨敗ってこともある?

まりつ: その可能性大だよ、情けないよ、がーっくりだよっ。

夕べのお祭りさわぎはどこへやら、ほとぼりさめて我に返ると、ほどけない重い空気に縛られてどうにもできないまりつなのでした。

つづく