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4.洗衣店(シーイーティエン:クリーニング店)での失敗
2000/2/9

中国での日常の洗濯は、下洗い(ブーフーウーのいるウチでは必須・・・一回分を終えるとマメができちゃう)した後、全自動洗濯機に入れて終わりです。中国でもいまや「全自動」が普及しています。

わざわざ日本から持ってくる必要はありません。中国と日本では電圧が違いますし、電化製品は中国製のものを使用するほうがいいと思います。

「松下」「SANYO」「東芝」などの中国版はもちろん充実していますが、中国家電メーカーもなかなかです。そのうえ、日本のメーカーのものよりも経済的です。

でも、おとなのものとなりますと、ときにはドライクリーニングに出すことも必要になってきます。

私はいつも、近所のクリーニング屋さんか、ブーの通う北京日本人学校の近くの「リド・ホテル」の中のクリーニング屋さんに持って行っていました。

ある日、ワタシの大好きな「ユニクロ(現在の住まいのごく近所にあることも手伝って、ワタシは“普段着はユニクロ!”と決めています)」で買ったレーヨン混のベージュのジーンズを、リド飯店のクリーニング屋さんに出しました。ウーのこぼしたものかなにか、シミがついてしまったのです。

たかがジーンズで!? でも、レーヨンは縮みますから、ドライ・クリーニングをしたかったのです。

そろそろできあがったかなあと思い、取りに行き、出された私のお気に入りのベージュのジーンズは・・・。

なんと、「ホワイトジーンズ」に変わっていたのです!

「これはどういうことなの!?」

さっそくお店の人に吠える私。

「なんでベージュが白になっちゃったの? 私は染み抜きをしてとは頼んだけど、真っ白に漂白してとは言わなかったわ! 」

このジーンズが・・・
《このジーンズが・・・》

血の気の多い私。その剣幕に責任者の人まで出てきて謝ります。

「これは、日本の由緒正しいブランドなのよ! 同じものは二度と手に入らないのよ! これ、すごく気に入ってたのに・・・。弁償してね! 台無しになってしまったんだから、謝ってすむ問題ではないでしょ! だいたいね・・・」

噛み付く、噛み付く。その勢いはとどまるところを知らず、どこまでも強気です。

「まーまー、まりつ(「麻里子」の中国語=北京語読み)。抑えて、抑えて。」

いっしょに仕事をしている王さんが、私をなだめます。

「ちょっと、お兄ちゃん!(私は王さんをこう呼びます。彼は私にとって中国のお兄さんです。「Beijing Report」参照)いったいどっちの味方なの!? こんなときに引き下がるだなんて、タダの腰抜けだわ。なんで私といっしょになって怒ってくれないの?」

良識ある彼の言葉は、いまやオソロシイ逆上オンナと化した私には逆効果なだけです。こんなときは、噛み付きたいだけ噛み付かせておけば、少しは気がおさまるというものです。

さっきからおろおろしていた責任者が「いくらしたのか」と聞くので、涼しい顔で「¥5000」と答えたワタシ。本当は¥2900だったけど、慰謝料ぐらい上乗せしたって当然よねー。

ちょっと詐欺かな、いやいや、お気に入りを台無しにされて、損害賠償分だけもらってそれでおとなしくおさまるなんて、冗談じゃないわ、ころんでもタダでは起きないのがヤマトナデシコ魂ってもんだわ!

けれども、中国4千年の深い読みによって上乗せ分がバレたのか、¥5000はどうしても出せないと言われ、たしか¥4000ぐらいで妥協したという情けない結果に終わったのでした。

無念。逆上虚しく、日中賠償バトルに敗れたり・・・

痛い思いをして、私は学びました。日本と同じレベルで理解していると信じて疑わなかった私の失敗なのです。以後、洗濯方法まで細かく指示して出すようになりました。

それにしてもあの日を境に、「リド・ホテル」のクリーニング店の人たちの日本女性に対する美しいイメージ(日本女性は“慎ましやかでやさしい”というイメージを持たれています)は、無残に打ち砕かれたことでしょう。

日本のオンナは吠える、噛み付く、吹っかける・・・って。

その後訪れた日本女性のみなさま、ごめんなさい。

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