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TEA TIME 加藤麻里子国際法務事務所
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ミャンマーレポート 1―笑顔の国から―Sep 2003
プロローグ
仕事で、ミャンマーへ行くことになった。現地調査だ。スリランカ、インド、タイ、中国と、アジアにはけっこう慣れているつもりの私ではあったが、軍事政権の国、アウン・サン・スーチーさんの軟禁されている国。正直言って、ちょっと不安だった。かなり、恐かった。当日の朝のパッキングを常とする私が、1週間も前から緊張した面持ちで準備し始めた。いつになく予防接種もまじめに受けた。薬も持った。蚊取線香や南京錠まで用意した。とどめに、傷害保険にも入った。 だけど、行ってみて、すっかりミャンマーの虜になってしまった。ミャンマーは、あったかい国だった。
1. いざ!成田
成田空港は混雑成田空港の電光掲示板の前で成田空港でスーツケースを押す
ひどいときは、離陸30分前に空港に駆け込む私が、初めて余裕を持って成田に到着。なぜこんなにも混んでいるのか?そうか、連休の只中だからだ。いつも、旅行閑散期の真冬の平日に北京に向かう私は、ちっとも気がつかなかった。これからは、要注意だ。

2. 機上の人

空は晴れていた。飛行機は離陸後、九十九里浜上空を旋回し、高度を上げた。隣には、いかにも怪しいおじさん。この人、タイから亀でも密輸して儲けているのかもしれない。タイ航空乗務員さんの話す言葉が、耳に心地いい。内容はまったくわからないけれど、男性も女性も、もともとやさしい響きのタイ語をやさしく話す。ありがとう、は手を合わせて「オプリカ」?
3. バンコク国際空港
トランジットはバンコクだ。シンガポール経由だと断然安いが、仕事だから、時間のほうが大事。バンコク空港は、広く、整っている。お店も清潔で、インターネットコーナーまである。欧米人、アジア人、いろんな人たちがいる。日本人も多い。お店を警備する人は、お客だけでなく、店員までチェックしている。行きから、帰りのおみやげを物色していた私。
バンコク空港でトランジットバンコク空港でみやげを物色夕暮れの翼はヤンゴンヘ
4. 夕暮れの翼はヤンゴンへ
ミャンマーの首都ヤンゴンのヤンゴン空港へ到着。飛行機からは、なんと、タラップで降りた。ちょっとVIPの気分。写真を撮りたかったけど、捕まったらこわいのでやめた。小雨が降っていた。空港バスに乗る。日本の東武バスだ。だけど、な、なに?なんだか暗い、人の顔がよく見えない。なんと、車内は真っ暗!真っ暗な滑走路に、ヘッドライトもなし。これは、すごい国に来てしまったのかもしれない。
5. ヤンゴンのイミグレーション
まもまくターミナルに着いた。なんでこんなに薄暗いのか?よく見ると、天井の電気が、1/3ぐらいしかついていない。狭く、薄暗く、バンコクとは大違い。他の日本人は入国審査にずいぶん時間がかかっていたけど、私は1分ほどで終わり。「あの・・・写真とっていいですか?」(いいわけない!)女性審査官が二人、笑顔で首を横に振った。税関も難なくパス。軍服を着たかみつきそうに恐い顔した係員のおじさん。チェックが終わったとたん、満面の笑顔。どうして!?そして、荷物のチェックもなしだった。
6. 空港のタクシーにご用心!

「タクシーをご利用の方はこちらですよ。」「いくら?」「5ドル。」「5ドル?高いな。」「お客さん、冗談言っちゃいけないよ。空港のカウンターは10ドルだよ。」「ふーん。でも、ちょっとその表見せてよ・・・3ドルで乗せてるじゃない。じゃ、3ドルね。3ドルじゃなくちゃ、乗らないもん。」

ミャンマーに来てまで、中国仕込みの商人魂を忘れない私。だけど、荷物持ちの少年には要注意。頼みもしないのに、トランクにスーツケースを入れるだけで、1人1ドルを要求してくる。「私、頼んだ覚えないわ。だから、払わない。」こんないやな日本人がいるとは、彼らも予定外だっただろう。

7. 気候
「地球の歩き方」で研究した結果、雨季でさぞや暑いだろうと予想していたが、たまたま夏が舞い戻った日本から出発したこともあり、思ったよりもずっと涼しかった。七分袖のシャツでちょうどよく、日焼けもほとんど気にならなかった。ホテルの室内は、クーラーを消さないと寒いぐらいだった。ホテルには屋外プールもあったが、とんでもない。最終日前日を除いて、毎日雨が降った。
8. 両替
ミャンマーでは現在、アメリカの経済封鎖により、カードはほとんど使えない。現地通貨はチャット。ホテルや大きなスーパーでは、ドルも使用可能。両替の際はドルから。円は使えないので要注意。街のどこでも両替ができるので、出かけるたびに小まめに両替すればいい。ホテルでのレートは1ドル=800チャット前後。街の闇屋では、950チャット前後。
9. シティ・マート
シティ・マートは、市内ほとんど唯一のスーパーマーケットといっていい。けっこう、いろんなものがそろっている。買い物に来る現地人は、ちょっとお金持ちそう。店員が厳しく見張っている。英語のできる店員は限られている。商品について知りたくて話しかけると、めぐりめぐって、やっと英語のできる男の子が来る。商品は、メイド・イン・ミャンマーのものはほとんどなく、タイ、香港、マレーシアなどからの輸入ものが多くを占める。私は、香港産の"出前一丁"を6バリエーションの味で購入。ここは、ドルのまま支払いが可能。しかも、1ドル=950チャットと、もっともレートがいい。外へ出ると、通りの向かい側は、屋台のマーケット。物乞いの幼い少年が、嘘の涙を顔に描いて、手を差し出してくる。
ヤンゴンのシティ・マートの前でヤンゴンのシティ・マートのロレアルヤンゴンのタクシー
10. ヤンゴンのタクシー事情
ヤンゴン市内のタクシーは、ほぼすべて、中古の日本車だ。最低でも12、13年もの。20年ぐらい前のものもある。だから、エアコンが効かなかったりもする。でも、運転手さんはたいてい、かなり運転も上手だから大丈夫。それに、話好きの人が多く、退屈しない。政府関係の仕事を辞めてタクシー運転手に切り替えたとか、大学で地質学の調査をしながら夜は運転手という変り種は、珍しくないらしい。みな、あっけらかんとしている。タクシーは、仕事としていいのだそうだ。車はみな自前、個人タクシーだ。登録している人もいれば、していない人もいて、そのへんはアバウト。おもしろいのが、タクシー運賃。キロいくら、ではなく、どこまでいくら、で交渉するのだ。空港←→市内は、20分強でだいたい3ドルが相場。アウン・サン市場←→セドナホテルなど、市内の移動は、10〜20分ほど乗って、だいたい1,200〜2,000チャット(1ドル強〜2ドル。1ドル=1,000チャットで換算すると計算しやすい)。
11. 弁護士事務所&代書屋
ミャンマーの弁護士事務所ミャンマーの弁護士ミャンマーの代書屋
市内の弁護士事務所を訪ねた。アメリカ大使館のそばの古い雑居ビルの中に、その事務所はあった。そのビルは、すべて弁護士事務所だったかもしれない。ビルの表に、そして暗い廊下に、タイプ打ちの人たちがいた。証明書の代書をしているのだ。ミャンマーにも、行政書士がいたか!?代書は、行政書士の原点だ。弁護士事務所は、パートナー制だった。そこでは、事務員が、証明書に印章シールを貼り、スタンプを押すという作業を熱心に繰り返していた。何度か見てきたミャンマーの証明書のいくつかは、このような弁護士事務所で作られるのだ。
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